バードマンのひらのたけしです。
普段は神戸・関西方面で仕事をすることが多いですが、週1ペースで岡山や山陰方面にも来ています。今回紹介する人造大理石カウンターの依頼は多方面のエリアから依頼が多い案件です。特に多いのがリフォーム時の補修工事です。
そんな人造大理石なんですが、実はアクリルの素材で出来ています。よく似た素材で言えばプラスティックなんです。今回の依頼内容も人造大理石カウンター割れでしたので紹介します。
キッチンカウンターの補修紹介
人造大理石の補修には2種類あります。
① 塗装補修 ウレタン塗料を使用する補修方法。
② 埋木補修 割れている部分に溝を掘り、同じ材をはめ込む補修方法。
ぼくの個人的な考えですが、キッチンは料理をする場所なので「カウンターに塗料を吹き付けるのはどうなんだろう?」と疑問を抱いています。「いずれ塗料が剥がれて食材に付着して食べちゃうんじゃないのか!」
そんな疑問があるので埋木補修方法を採用しています。ただ、古い人造大理石のキッチンカウンターは廃盤になっていることが多く、同じ部材をメーカーさんから取り寄せることが出来ません。その際は塗装を行う場合もあります。
キッチンカウンター補修の流れ
作業前
上記の画像はキッチン施工時に割れたそうです。焦った職人さんが自分で割れた部分を接着剤で固定していました。実際にこの部分は割れやすい箇所なので施工時には気をつけないといけないですね。
反対側から見てもわかりますが、結構な長さで割れています。このキッチンカウンターは13階に施行されているんですが、もしカウンターを交換するとなると、人力で1階から大きくて長いカウンターを手であげることになります!そんな苦行はしたくないので、補修したいと思います。
作業後
こんな感じに仕上がります。割れは解消されて違和感は殆ど無くなります。
補修工程
① 割れている部分をトリマーを使い溝を掘ります。出来るだけ真っ直ぐに溝を掘る必要があるので、定 規を使用てください。ぼくはマキタのトリマーを使用しています。
自作のトリマー固定定規です。既存のトリマーには四角のプレートが付いています。その状態だとどうしてもクロス際や壁際などに溝を掘ることが出来ません。この自作固定定規がが重要になります。
② 掘った溝に同じ種類の人造大理石をはめ込みます。今回はあまりにも集中して作業を行なっていたために画像を撮り忘れました。同じ工程を行なっている画像がありますのでそちらを紹介します。
* 部材をカットする際は丸ノコを使用しますので呉々も怪我のないようにお願いします。
・この作業を行う際は人造大理石メーカーさんから支給されている接着剤を使用して埋木をはめ込んでいます。(シーム剤 or 補修用接着剤)
・埋木をカットする際は片面を斜めにカットしてください。テーパーと言うんですが、片面が内側に傾斜することで杭を打ちこむ形になります。これを行わないと埋めた箇所が筋になりバレます。
③ 人造大理石用の接着剤が硬化するのに2時間はかかります。硬化後は飛び出ている埋木をノコギリでスライスする感じに切 ります。そして最終的には大きめのサンダーで面を合わせていきます。
④ 埋木を平らにした後は、カウンターのツヤを合わせます。使用する道具は大きめのサンダーとスコッチ ブライト系の研磨パッドです。研磨パッドを置いた状態でその上にサンダーを乗せます。そしてサンダーを動かして研磨します。研磨する番手は粗目から細目に研磨していきます。
*補修箇所が小規模の場合は1日で作業は完了しますが、広範囲の場合は2日必要になります。今回のキッチンカウンターの補修では2日を要しました。
まとめ
作業はとてもシンプルです。真っ直ぐトリマーで溝を掘ります。そして埋木をキレイにカット出来るかです。これが出来るなら70パーセントの仕上がりは見えてきます!
僕はトリマーの扱いに時間がかかりました。そして、埋木をカットする工程も慣れが必要でした。一般的な木部補修方法と違うので、木工加工が得意な人にはこの補修方法は向いていると思います。
作業料金100,000円(税別)
*作業日数は2日間
その他のキッチンカウンター補修を紹介
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「補修の件」と言ってもらえれば分かります。ラインでお気軽にご連絡ください。
BIRDMAN 代表 ひらの たけし 神戸市在住
2018年で補修歴10年が経ちました。経歴がすべてはないですが、こんなに長く一つの仕事を続けられたことに自分でも驚いています。
これまで困難な現場をいくつも経験してきました。きっとお客様のお役に立てるかと思います。補修歴10年ですので、床の補修・建具・人造大理石カンター・サッシ・ステンレスなのど多岐にわたって作業可能です。
また、賃貸物件・新築戸建て・マンションなど新築・中古物件どちらでも対応致しております。余談ではありますが、英語が得意なので、外国の方でも英語対応を致します。2016年はヨーロッパからのご依頼をいただき、ロンドンでお仕事をさせていただきました。
将来的には海外に仕事の拠点を移し、幅広い分野で活躍したいと思います。最後に、悩んでいる人の悩みを少しでも解消することがリペアマンの仕事だと思っていますので、困ったことがありましたらお気軽にご連絡ください。
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