バードマンのひらのたけしです。
今回は石材補修案件の内容です。石垣の強度を持たせるために石垣内部にアンカーを打つ耐久性アップ工事をされたそうです。その際に石垣表面に直径10センチの穴が15箇所開きました。
開けた穴を同じ石で塞いだんですが、円形のスキマができちゃいました。その隙間をキレイに埋めて欲しいという内容です。
穴だらけの石垣を補修
作業前
🔴の箇所が補修箇所。早朝撮影したので木々の影が写り込んじゃいました。
画像を見ると詰められている石がフラットに見えますが、実際は飛び出てたり、すこし中に入り込んでいたりします。
作業後
石の表面に凹凸や色味が数色入っていると補修しやすいです。
全体画像です。人生かけて挑んだ仕事なので妥協なし。持てる知識と技術がカラカラになるまで絞り出しました。
抑えるポイント
今回の石材補修にあたって必要不可欠な材料が「石粉いしこ」石を粉にしたもの。補修作業に入る1ヶ月前に現場から石の端材を土嚢袋いっぱいもらってきました。筒状に穴を開けた際に出る石の端材です。
この石粉がパテの材料になります。同じ石材でないと色の濃淡が違ってうまく補修ができません。
石砕いてるねんけど硬いやん!
俺の心が砕かれとるよ。#タケボン#石硬い pic.twitter.com/EzJzNuPeme
— 平野 岳史 (@takeshi_hirano) 2017年8月30日
ハツリを使って筒状の石をバラバラに、そこからハンマーで細かな石ころサイズにしていきます。
*研磨機材を使って粉状にするのはNG。石に熱が入ると変色するのでパテには使えないです。
作業工程
① 石材補修用パテ・テナックスと石粉を混ぜる。ジャリジャリに混ぜてください。
② 石粉入りテナックスと粉末顔料でパテを調色。粉末顔料はホルベインとMatsutaを使用。
③ 調色したパテを充填する。3色ほど色の違うパテを作っておいて充填すると石のような雰囲気になりますよ。
*粉末顔料は何色もある方がいいです。土色のものは土色になってくれないので不要です。また、無機顔料・有機顔料と種類があり、無機顔料を選んでください。有機顔料は変色や色褪せする恐れがあります。
まとめ
心臓がバクバクするような仕事って本当に大切だとおもいます。そんな案件に出会えてこそ知識や技術がレベルアップにつながりますよね。
石材補修料金 は50,000円〜になります。
*料金は補修箇所の規模によりますので要相談。
その他の石材補修を紹介
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「補修の件」と言ってもらえれば分かります。ラインでお気軽にご連絡ください。
BIRDMAN 代表 ひらの たけし 神戸市在住
2018年で補修歴10年が経ちました。経歴がすべてはないですが、こんなに長く一つの仕事を続けられたことに自分でも驚いています。 これまで困難な現場をいくつも経験してきました。きっとお客様のお役に立てるかと思います。
補修歴10年ですので、床の補修・建具・人造大理石カンター・サッシ・ステンレスなのど多岐にわたって作業可能です。 また、賃貸物件・新築戸建て・マンションなど新築・中古物件どちらでも対応致しております。余談ではありますが、英語が得意なので、外国の方でも英語対応を致します。
2016年はヨーロッパからのご依頼をいただき、ロンドンでお仕事をさせていただきました。 将来的には海外に仕事の拠点を移し、幅広い分野で活躍したいと思います。
最後に、悩んでいる人の悩みを少しでも解消することがリペアマンの仕事だと思っていますので、困ったことがありましたらお気軽にご連絡ください。
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